さあ、はじまり、はじまり…
(少々危ない表現もしてあるんで読むとき注意!!)


1日目「始動」


 闇夜に包まれる街…しかし所々で光を放っていた…夜中の12時を刺していた。そしてあるビルの一角で暗い一室の中事件は起ころうとしていた。
 そこでは幾人かの屈強そうな男たちが立ち中央には裸体を晒された女性が椅子に座らされ手には縄を縛られていた。そして淫らに1人の男と絡み合う。
 女性は悶える。苦痛で顔が歪んでいる。


 「第一班、配置に付いたか?」
 扉の前で、1人の男がインカムに話しかける。
 『配置完了』
 インカムから返答が返ってくる。
 「第二班は?」
 『第二班も完了。』
 「10カウントしたらそれぞれ突入…」
 『第一班了解…』
 『第二班了解…』
 「交信アウト」
 男は上着を羽織り腰から愛用の銃、M92-FエリートIAを抜き出す。そしてスライドを引き、小声で、
 「5、4、3、2、1…」
 そして、男は扉に銃を向け、
 「ゴー!!」
 男は銃を向け扉を蹴り開ける。銃にはライトが装備されいてそれに照らされ、女性の傍にいた男の腕を撃ち抜く。と同時に窓が割れ、窓から黒装束の特殊部隊が姿を現し、他の男達に銃-MP5-J-を向ける。たちまち男達は銃を向けられ反撃できなかった。ハンドガンを持っている男が大声を放つ。
 「G.T.Uだ!!お前達を婦女暴行、及び監禁、テロリストへの関与の疑いで現行犯逮捕する!」
 男達は観念したように両手を上げる。ハンドガンを持っている男は銃で腕を撃たれた男に言う。
 「そんなに女を弄るのが好きなのか?全くもって理解できん…」
 撃たれた男はフッと笑う。ハンドガンを持った男は気に触ったのか撃たれた男の横っ腹を思いっきり蹴飛ばしてやった。撃たれた男は呻く。ハンドガンを持った男は近くの隊員に声をかける。
 「こいつを連行しろ…。」
 少々怒気を含んだ声で言う。隊員は横たわる男を立たせ部屋を出る。
ハンドガンを持った男は上着を脱ぎ、裸の女性に被せ、ナイフを取り出し、縄を解く。
 「もう大丈夫だ…」
男の声にまだ怯えている女性は頷く。
一人の隊員がハンドガンを持ったの男に近づき、
 「マスダチーフ。先ほど熱源反応が8あったのですが、今数えたところ被害者を含め、7人しかいません。」
 「何!?」
 ハンドガンを持った男=マスダは驚き銃を抜き、辺りを探る。すると扉を見つけ少し開いてることに気付く。
 「くそっ!!」
 マスダは走り出し、扉の外に抜ける。
 「第一班!ビルの周りを封鎖しろ!1人逃がした!」
マスダはインカムに話しかける。
 『第一班了解…』
すぐに返答が返ってくる。廊下を抜け、階段を下りていく。下から降りる音がする。急いで降りるマスダ。そして、ビルの外へ抜け辺りをみると右の道でちらりと影が見えすぐに走り出す。角を曲がったところで発見し、銃を向けながら走り、一発撃ちこむ。すると前を走っていた男は倒れる。すぐに近づき、銃を向ける。男はまだ生きていた。
 すると目の前から、一台の黒いワゴン車が近づいてきて窓から銃が出てくる。マスダはすぐにビルの壁に隠れ銃弾をかわす。ワゴン車が倒れている男を引いていく。ワゴン車が過ぎ去ると、すぐにマスダを出てきてワゴン車を追うしかし、ワゴン車は先の道で角を曲がり姿を消す。後ろからは特殊部隊が姿を現す。
 「現状維持。深追いするな逮捕した奴らの連行を。」
 マスダは肩で息しながら隊員に伝える。そして携帯を出し掛ける。
 『はい、ヒライです。』
 携帯から女性の声がする。
 「俺だ。今取り逃がした被疑者を1人黒いワゴン車に轢き殺された。衛星で追ってみてくれ。」
 『了解』
 「すぐに俺も支部へ戻る。被疑者達の尋問の準備を頼む。」
 『分かりました。すぐ手配します。あと本部長がこちらに来ているんですが。』
 「俺に用事があるって事か?」
 『はい、そのようです。』
 「すまないが少し待ってて欲しいと伝えてくれ。」
 『分かりました。』
 「以上だ。」
 すぐにマスダは電話を切り、車へ向かう。こうして1日目の始まりは荒々しく動き始めていた。


…続く