これは眠らずに起き続けた男の40時間を記録したものである

俺の名はマスター
2012年10月26日の魂ネイション2012の開催記念商品を買うために、夜勤の仕事終わりにそのまま秋葉原へ向かい、買ってすぐに戻って次の日の夜勤の仕事に入るという無謀な賭けに出ることになったのだ……



25日PM6:30
起床。
着替えを持ち、秋葉原への支度を済ませて、1日目の仕事へと向かう。



26日AM8:23
どうにか8時ジャストで1日目の仕事を終わらせ、着替え、支度をして駅へ向かい、電車に乗り込む。
しかし、suicaを忘れたことに気付き、「クソッ!!」と言葉を吐き捨てると共に秋葉原へ向かうののだった……



26日AM11:16
秋葉原に到着。
道中少し睡魔が来たが、うまく睡眠できず未だ起き続けていた。
だんだん俺の身体は悲鳴を上げ始める。
そして開催場所、秋葉原UDXに向かい整理券のリストバンドをもらう。
集合時間は14:20。
これなら急いで帰れば家に帰宅できそうだ。
この段階ではそう思っていた……だが思いもよらぬ事態が起こることをまだ彼は知る由は無かった。



26日PM1:47
仕事が終わってから満足に食事ができていなかったので、ヨドバシカメラで食事をして、開催商品とは別の買い物をして、会場中の展示コーナーを見回る。
そこではアキバレンジャーの映像も流れ、自分の好きな日南響子がいて、少し癒された気分になりながら展示を後にするのだった
その後、集合場所近くで休憩していた。
そこで会場スタッフから連絡が入る。
集合時間が30分押している状況だということを告げられる。
そこでまた「クソッ!!」と内心大声を張り上げ叫ぶ。
感情を表に出さず、ただじっと我慢し続けた。



26日PM2:50
ようやく集合場所に集まることができて、徐々に順番を振り分けられていく。
しかし、すでに15時を回ろうとして、買って帰ったとしてもそのまま仕事に向かうことがすでに確実となっていた……
物販まで道のりは長く、ずいぶん長く感じた。
周りは中国人がちらほらいて、転売目的の野郎どもがうじゃうじゃしていた。
ここで変身能力をあれば……○してやるのに、とすでに思考回路が破綻し妄想モードへなる始末。
そんな複雑な感情を織り交ぜながら、ようやく念願の商品を手に入れる。
お目当てのものは完売せず手元に届いたのでよかった。
ガオガイガーが残りわずかになったときは少し焦ったが……
あと今回タイバニ商品が完売にならなかったのもよかった。
相当生産したのかしら、と思うほど潤沢だった。



26日PM3:10
すべてを終え、2日目の仕事をするため、急いで切符を購入し、電車に乗り込む。
もう意識は朦朧としながら、駅のホームを間違えながらも、時間通りに電車に乗り込むことに成功する。
だがこの時思わぬ出来事が起きていた事をまだ知らなかったのだ。



26日PM3:38
無事に電車に乗りグリーン車でくつろぎながら、乗務員にグリーン券を見せる。
そこで乗務員さんに驚愕の事実を伝えられる。
値段が倍近く払わされていたのだ!
もう疲れきっていた思考回路に値段を気にする余裕は無く、そのまま購入してここまで来てしまったのだ。
そのことに俺はショックを受けながらも、乗務員さんは丁寧に対応してくれて、自分が降りる駅で返金してくれることで、かたがついた。


26日PM7:17
少しうたうたしながらも、満足な睡眠を得ること出来ず、乗り継ぎをしながらようやく到着した。
だがすでに駅員のいるはずの事務所はシャッターが下りられていて、返金は今日中には無理だと思い知らされ、疲れきった身体にムチを打ち、2日目の仕事へそのまま向かうのだった。


27日AM0:00
すでに24時間以上起きていない状況が続き、睡魔に襲われ、仕事もろくに出来ない状況に、栄養ドリンクを昼休憩に購入。
なんとかそれで持ちこたえようとしたがすでに疲れはその程度では癒せず、追い討ちをかけるように睡魔が襲い掛かってくる。
それでもどうにか昼休憩以降の仕事をこなし、残業時間からは目が覚めて、どうにか仕事をやりきるのだった。



27日AM8:18
仕事も終え後はバイクにガソリンを入れて、マイホームへ戻るだけだったが、やり残したことを済ますため駅に向かう。そこでようやくグリーン券代を返金してもらう。
そしてようやく家にたどり着くのだった……


2日ぶりのベッドの心地よさに癒されながら、2度とこんな強行スケジュールはしたくないと願い、苦笑しながら安らかな寝息を立てるのであった。


・この記録は少しフィクションをまじえています。