「全く戦乙女も役に立たんな…」
1人の男が呟く。
そこは何も無い白い空間。
男は目を瞑り1人愚痴る。
「まあそもそも設定がBADエンドだから仕方ないか」
男は目を開けビジョンを見つめる。
ビジョンの中では悲惨な状況が映し出される。
まさに世界の終末が訪れていた。
「だったら設定を変えてしまえばいい。これは贖罪さ。」
そして白い空間からひとつの扉が現れる。
「やってやろうじゃないか…結末の後の物語をこの手で」
男はドアノブに手をかけ開く。
そして彼に待つ運命が再び動きだす。
彼が運命を嫌うように、それを打ち砕かんとするために。
「運命なんてものは信じるものか、この手で未来を掴む!」
男は挑む。己の正義を信じて、平和への戦へ。
「待っていろ魔王デュークとやら。貴様の野望は俺が打ち砕く。」
彼の後姿が小さくなり、扉は閉まる。
また彼は世界を変えるだろう。良くなると悪くなろうとも必ず。

続く…?